第50回有機金属化学セミナー 

イチから学ぶ有機金属化学:最先端研究のための基礎知識


主 催 近畿化学協会有機金属部会
協 賛 近畿化学協会・触媒学会・日本化学会近畿支部・有機合成化学協会関西支部


有機金属化学セミナーは,有機金属化学の基礎から触媒反応への応用,機能性有機材料への展開まで,そのエッセンスをたった一日で学ぶことができるお得な講習会です。オンライン開催なので全国どこからでも参加可能です。さらに,当日都合が悪い方も参加登録さえすれば後日オンデマンドで動画視聴頂けます(期間限定)。当日の質問セッションに加え,事前・事後にメールでの質問も受け付けており,自慢の講師陣とインタラクティブに学習できる機会を提供します。特に次のような方にお勧めです。
・研究室・企業に配属されたばかりで,有機金属化学を基礎から学びたい学生さんや新入社員の方
・既に研究者として成熟しているけど,改めて有機金属化学を系統立てて学びたい方
・今後,錯体触媒の研究をスタートさせるために分野の全体像を把握したい大学,研究所,企業の方
・製品開発,プロセス効率化でブレークスルーを探している研究者の方
奮ってのご参加お待ちしています。

[日 時] 2024年6月11日(火) 9:00-17:00
  • 本セミナーはZoomを用いたオンラインセミナーです。
    (開催終了後,期間を限定し,動画配信を行う予定です。)
  • 視聴用のURL等をメールにてご連絡いたします。テキストは郵送いたします。
  • 当日,可能な範囲で質疑応答の時間を設けます。
(演題題目及び講師)

1.「遷移金属錯体触媒反応を理解するための基礎知識」 (9:00-9:40, 9:50-10:30)

京都大学化学研究所附属元素科学国際研究センター 大木 靖弘 氏

 遷移金属錯体は,有機化合物を中心とする様々な分子の高効率かつ高選択的な変換反応を可能にする触媒として,広く活用されている。本セミナーの導入部では,後続の講演で登場する触媒等の構造や働きを理解するために必要な「有機金属化学の基礎」を概説する。自身で新反応や新触媒を開発する際に必要な基礎知識の習得を目指しつつ,有効に時間を活用するために使用頻度が高い知識や素反応を厳選して理解を深める。

2.「クロスカップリング反応」 (10:50-11:50)

京都工芸繊維大学分子化学系 大村 智通 氏

 2010 年のノーベル化学賞において受賞対象となったクロスカップリング反応は,医薬品や農薬,機能性材料に応用される有用有機化合物の開発・生産に欠かせない,重要な分子変換である。本セミナーでは,クロスカップリング反応の原理と特徴を解説するとともに,有機金属反応剤の調製法,変換可能な基質,有効な遷移金属触媒,および反応条件について詳説する。また,天然物の全合成や薬理活性化合物・液晶の製造に応用された例を取り上げ,本反応の展望を議論する。

3.「C-H官能基化」(13:10-14:10)

大阪大学大学院工学研究科 平野 康次 氏

  C–H活性化を利用した分子変換は,効率よく炭素−炭素結合形成を行う手段として急速に発展し,クロスカップリングやメタセシスと並んで,有機金属化学の教科書においても大きく取り上げられるようになった。一口にC–H官能基化と言っても,その反応機構や反応形式は実に多彩であり,炭素−炭素結合形成のみならず,炭素−ヘテロ原子結合形成反応へと展開される。さらに,活性化するC–H結合の位置の制御や,立体選択的反応への応用も進んできた。本講演では,C–H官能基化反応の基本について概説するとともに,有用物質合成に応用されている実例についても紹介する。

4.「可視光レドックス触媒反応の基礎から応用」 (14:30-15:30)

日本工業大学基幹工学部応用化学科 小池 隆司 氏

   近年目覚ましく進展している金属錯体や有機色素を分子触媒として用いた光レドックス触媒系に関して,講師の研究室での実施例をもとに講習を行う。本セミナーでは,最新の光触媒反応の報告例や合成化学的応用例も紹介するが,光反応実験に必要な基礎知識や原理の習得を一つの目的とし,光化学への理解を深める。また,実験を行う際の注意点やフロー光反応への展開など実践的な内容にも触れる。

5.「遷移金属触媒反応を活用する機能性有機材料の合成」 (15:50-16:50)

兵庫県立大学大学院理学研究科 三宅 由寛 氏

  有機発光材料,半導体材料,光電変換材料など有機エレクトロニクスの根幹をなす機能性有機材料の主役は,パイ電子共役系分子である。したがって,所望の光機能や電子機能を発現する材料を簡便に合成するためには,sp 炭素-sp 炭素結合や sp 炭素-ヘテロ元素結合などを直截的に,しかも効率よく構築することのできるカップリング反応や C–H結合官能基化反応などの活用が欠かせない。本セミナーでは,そうした遷移金属触媒反応を利用した機能性材料の合成例を,有機材料に関する基礎知識を交えながら紹介する。


【付録講演 (2022年度セミナーの際の講演のアーカイブ配信となります)】

「オレフィンメタセシス反応」

大阪公立大学大学院理学研究科 神川  憲 氏

   遷移金属カルベン錯体を触媒活性種として炭素-炭素二重結合の切断と形成を伴う反応は,「オレフィンメタセシス反応」として知られており,今や有機合成化学における合成戦略にはなくてはならない分子変換ツールとして広く活用されている。この反応は,Ziegler-Natta触媒の研究過程で見いだされ,その後,グラブス触媒に代表される触媒活性と官能基許容性に優れたメタセシス触媒の開発により反応の適用可能範囲も大きく広がった。本セミナーでは,メタセシス反応触媒の設計概念と有機合成への応用について,最近の研究例を含めて紹介する。


[ご注意]
  1. 講師他にやむを得ぬ事情がおきた場合プログラムに一部変更があるかも知れません。予めご了承下さい。
  2. 主催・協賛団体法人会員である会社からお申込の場合,受講者が会員外でも会員並に取り扱い致します。
    主催団体 近畿化学協会有機金属部会 法人会員
    協賛団体 近畿化学協会特別会員 触媒学会 団体会員 日本化学会 法人会員 有機合成化学協会 法人会員
  3. 本セミナーはお申し込みいただいた方のみ受講いただけます。プロジェクター等による複数人での視聴はご遠慮ください。
  4. パソコン・タブレット等、聴講(受信)に必要な機材や設備は各自でご準備ください。
  5. 本セミナーで使用される資料や配信動画は著作物であり,録音・録画・複写・転載等はご遠慮ください。
参加費(消費税10%・テキスト代を含む)+システム利用料(イベントペイ)
 有機金属部会法人会員 15,000円 +システム利用料220円
 大学官公庁所属会員 10,000円 +システム利用料220円
 協賛団体会員 20,000円 +システム利用料220円
 一般 35,000円 +システム利用料220円
 学生 4,000円 +システム利用料220円
申込締切日 5月22日(水)15日(水) 定 員 300名
* 上記申し込み締切日までにお申し込み、支払いを済ませてくださった方にはテキストを開催前に郵送します。
* 締切日以降も6月11日のセミナー開催まで申し込みは可能ですが、テキストが開催日に届かない可能性があることをご承知おきください。
申込方法
HP(https://eventpay.jp/event_info/?shop_code=0104065265090039&EventCode=P006969540)よりお申し込みください。
本セミナーの参加申込みおよび参加費のお支払いにはWEBシステム「イベントペイ」を導入しています。支払い方法はクレジットカード決済、コンビニ支払い、ペイジー支払いより選択いただけます。コンビニ支払い、ペイジー支払いについては支払い期限を過ぎると申し込みが無効となりますのでご留意ください。なお、お支払い後のキャンセルは一切不可と致します。
問い合わせ先
〒550-0004 大阪市西区靭本町1丁目8番4号(大阪科学技術センター6階)
近畿化学協会有機金属部会
電話 06-6441-5531
e-mail: om@kinka.or.jp

【特定商取引法に基づく表記】

販売事業者 一般社団法人近畿化学協会
運営統括責任者 事務局長 才寺高英
所在地 大阪府大阪市西区靱本町1-8-4 大阪科学技術センター6階
電話番号 06-6441-5531
メールアドレス om@kinka.or.jp
販売価格 各イベントのHPに記載しています。チケット毎に税込み価格で表示しています。
チケット代金以外の必要金額 お支払いに際し、システム利用料として220円(1チケット/人あたり)が必要となります。
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商品引渡時期 決済手続き後、メール送信を行うことでチケット引渡が完了します。
イベントの参加に必要な情報等については、開催までにお知らせします。
販売URL https://eventpay.jp/event_info/?shop_code=0104065265090039&EventCode=P006969540
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支払時期 (1)カード決済の場合
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(2)コンビニ決済・ペイジー決済の場合
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販売数量 1チケット/人
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